近所の映画館は3Dでしか上映してくれないのでレンタルで観ました。
視聴後の率直な感想は・・・後半は良かったけど前半が眠い。
1作目は高飛車なマックイーンがいろいろありつつも最後には大事な友人や帰れる場所を得るといった内容でしたが、そこで完結してしまっているのでどうしたものかと悩んだのが伝わってくるような感じで・・・
何故かスパイ物風味に。
メーターがスパイに間違われ任務に参加することになりました(それが間違いだったと判明するのも随分後で、ありえないなー)。
話が進むにつれマックイーンが参加するレースと任務がつながってクライマックスへ、という展開なのですが、そこまでが長かった。本編106分のうち60分以上がメーターのはしゃぎっぷりとスパイ物風味な映像に使われていて、悪く言うと子供向けでした。
ピクサー映画は子供向けな映像とメッセージ性のバランスがうまく取れている所が魅力の一つだと思うのですが、今回は8:2くらいの割合で娯楽映画といった具合。
空を飛んだり海にもぐったり変装したりをかなり長い時間みせられてしまいます。こういう内容にしないとGOサイン出なかったわけではないでしょう?
ラストで明かされる黒幕の正体を見破る流れや自分の外見や行動に悩むメーターの心情表現は早口で進められたり添え物のように少し描かれる程度で、悪役である古いガソリン車たちの劣等感は描写されずセリフでサラリと流されるため、「ただ単に金に汚い古い車」という役にしか映りませんでした。同じく古い車であるメーターがそこで悪役側に感情移入して何とかしようとする展開なら広がりが生まれたんだと思うのですが・・・。
トイ・ストーリー3で泣けるほどのストーリー展開をしたピクサーとは思えない内容でした。
特典映像の予告を見ると今度は車でなく航空機で同じようなことをするようなことを言ってて不安になります。ディ◯◯ーの子会社になってからちょっとおかしな感じに。このまま娯楽作品路線へ転換するようならトイ・ストーリーやモンスターズ・インクのような映画は観られなくなるかも知れないですねー。
残念でしたね。娯楽作品が悪いとは言えませんが、もうちょっと考えて作って欲しいですね。
カーズ1はとてもよかっただけに今回はバランスが悪かったです。盛り込みすぎて本題を描ききれなった感じがします・・・。
明らかに007を意識した序盤なのにアバンタイトルを入れないとは…007をオマージュしているならそこまでやらなければ意味が無い気がします。車は露骨にアストンマーチンで吹き替えの俳優はスパイモノの人まで使ってとか思ったりです。
黒幕にも事情や背景があるのに勧善懲悪での結果…。ピクサーにしてはお粗末な感じがしましたね〜(´Д` )
他にもツッコミどころ多数ですが(ポリリズムはないわ〜)長文になりそうなので(笑)
007はTV放送をザッピングしながらでしか観たことがないのですが、ありえないようなメカが登場しますね。自分はスパイ映画でやるようなことを車がしなくても・・・と思うのですが、するならするでとことんまでこだわって欲しかったですね。
黒幕の背景を掘り下げてメーターと絡めれば面白い話になったように思いますが、ピクサー作品とは思えない出来でした。
自分もポリリズムはないと思います・・・。