2012年07月06日

館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技 に行って来ました

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実際のオープンは7月10日からということですが、プレオープンに当選したので3500円を払って行ってきました(3500円は終了後にもらえるfigma巨神兵の値段でしょうか)。

「QRコードを提示すること」とあったので、支払い後に届いたQRコードを読み取って行ったのですが、「QRコードを撮影しておけ」という意味だったらしく、軽くパニック。名前確認で入れましたが、携帯はよくわからんのよね・・・説明書分厚くて読む気が起こらないですし。
あ、入り口にはグスマのオダPがいましたよ、相変わらずのイケメンでした。

さてさて、自分は特撮のコトは全くわからないので(生まれる前だし、幼少期にはヒーロー戦隊ものにもハマらなかった)音声ガイドを500円でレンタル。イヤホンがあれば1個で2人まで聴けるようですよ。
音声は清川元夢さん、アニメでの主な出演作品は『機動戦士ガンダム』(テム・レイ役)、『ふしぎの海のナディア』(ガーゴイル役)、『新世紀エヴァンゲリオン』(冬月コウゾウ役)らしいです。

会場内はラスト以外は撮影禁止で、撮影で使用された東京タワー、ゴジラの着ぐるみ、地球防衛軍的な飛行機械や変身アイテムの実物や、
設定資料、プラモデルの箱絵など、特撮好き垂涎のアイテムがガラスケースに収められることなく展示されていました。ガラスに反射すると見づらいですよね。
それらのアイテムがほとんど個人蔵ということにも驚かされました。

他には実写映画で使用されたミニチュア(昭和初期の日本家屋など)も展示されていて、特撮には興味ないけどミニチュアや造形は大好きな自分みたいな人間でも楽しめる、というか心躍る展示もあります。

それらを見終わるといよいよ「巨神兵、東京に現る」の映像作品。9分3秒の短編です。
綾波レイ役の声優さんの一人語りで物語は進行。弟が自分のアパートにやってきて東京が無くなるという内容を話し始めいなくなります。翌日、鱗粉のような火の粉が降った後に巨神兵がビル群スレスレにゆったりと飛行してプロトンビームを発射。巨神兵の数が増えていきナウシカの「火の7日間」のカットが再現されます。

映像を観ながら、いくつか「おお!」っと驚いたシーンや笑えるシーン、「これはCGだろ」と思う場面があります。映像を見終わったあと進むと、それらのネタばらしというか撮影方法を実物や映像を交えて丁寧に解説されます。
鱗粉のような火の粉は「CGだろ?」と思ったシーンのひとつでしたが、発砲スチロールを舞い上げたものだと知って驚きましたし、ビルが爆風で崩れ落ちるシーンは圧縮空気でガラスを破壊したり、壁とガラスのパーツを百枚以上ビルにはめ込んで一気に落とすと言った方法や、熱線で溶け落ちる建物は食用の粘調材に色を付け風船に入れ破裂させるといった方法。それらの方法を技師さんが笑顔で話し合っている姿が本当に楽しそうで、もう一度映像を観たくなります。

エスカレーターを降りるとミニチュアが保管されている倉庫を模した空間になります。
短編映像に使用された犬がこっそり置かれてありますので、探してみるのも良いでしょう。

ゴジラの石膏型やウルトラマンの目の裏にはオートバイの反射板が使用されているなどの解説を見ながら、短編映像の巨神兵は二人羽織ならぬ三人羽織で操作されていた展示や爆発のきのこ雲が綿で制作されていたという展示も見ることができます。
(三人羽織の人たちはブルーの衣装を着込んで、撮影後に合成処理されるそうです。)

ラストの展示は撮影可能です。短編映像に使用された街が展示されています。
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人がいるとミニチュアだということがわかりますね。

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グッスマの看板発見。松戸にいた頃がこんな感じでしたね(もうちょい綺麗でしたが)。

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もうやめて、東京タワーさんのライフはもうゼロよ。

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グッスマ看板その2

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西荻窪駅のミニチュアです。公衆電話が良い味出してます。

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小物たち(といっても結構大きい)。

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公衆電話の文字盤は印刷ぽかったです。
いいなーほしいなー。

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渋谷センター街の柱

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巨大な送風機(これは実物)

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撮影可能その2
左下の家の窓から外を歩く巨神兵が見えるというシーンを自分たちで楽しめます。

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家の中は男の一人暮らしといった感じ。

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タカラトミーアーツのゲームのミニチュアなどもありますね。

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右から左へ、のそーっと巨神兵が歩きます。
2人組で来てれば巨神兵役もできます。ただ、コマ撮りとかは並んでいる人に迷惑なのでやめましょう。
(前の人達が自分のカメラで一人ずつコマ撮りするもんだから・・・)

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物販は一般公開日までは無いだろうと思っていたのですが、ありました。
図録は2700円。

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短編映像の制作方法をまとめたパンフレット的な薄い本と、

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撮影禁止箇所の展示を写真に収めた分厚い本のセット。

他にはクリアファイル、はがき、figma巨神兵、ウルトラマンなどの特撮映画DVDや関連グッズ等。

出口でもらったfigma巨神兵。箱は横に2倍大きいです。
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100円×5枚=500円のガシャポンもあります。
彩色3種、蓄光Ver.の全6種。
ガシャポンは入場券がなくても利用できる美術館用のショップ奥にベンダーが5つくらい設置されています。
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1:巨神兵現る
鳥居が邪魔かな。鳥居の位置に腰があるのもちょっとおかしい。
原型は榎木ともひで氏

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2:プロトンビーム発射
素晴らしい出来。炎は塗装と凹凸によって見る角度で趣が違っていて良いです。
原型は榎木ともひで氏
榎木氏は萌え系よりもこちらほうがあってるんじゃないでしょうか。

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3:焦土
かっこ良すぎます。これだけを何体も並べて火の7日間を再現したい人もいるでしょう。
原型は竹谷隆之氏
光の杖は握り手の部分で分割されているので、上を外せばおじいちゃんかお遍路さんのようになります。これなら勝てそうな・・・。

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figmaとサイズ比較

以上、非常に面白い展示なので近場にお住みで迷っている方がいたら是非。
posted by ちびトロ at 19:53| Comment(4) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
私も本日の事前招待会に当選したので行ってきた者です。(ニコニコ動画での応募でしたが…)

現在大学生の私は昭和の特撮ヒーローを身近に感じた世代では有りませんでしたが、
非常にロマン溢れる展示群で感動いたしました。

実はauでの応募にも当選してしまったので
7日にもまた見に行く事になってます(´・∀・`)
今日見落としてしまっていた部分を更に注意しつつ鑑賞してまいります!
Posted by 小岩井みつば at 2012年07月06日 22:49
■小岩井みつばさん、こんばんは。
入り口でグッスマ応募かニコニコ応募か訊かれたので色々応募方法があったのかと思っていたらauまでΣ(゚∀゚*)
自分も特撮には馴染みがないのですが、いい大人が顔を輝かせながら作り上げているのを見ると、失くしちゃいけないよなーなんて思ってしまいました。
早い時期に2回見られるのは良いですね。自分はフィギュア付き券を購入済みなので一般入場の時期にもう一度行く予定です。
Posted by ちびトロ at 2012年07月06日 23:08
特撮博物館紹介ありがとうございます。
一般公開前に行かれたんですね。とてもうらやましいです。
ちびトロさんが、特撮に興味がないというのは少し意外でした。
特撮:円谷英二、監督:本田猪四郎、音楽:伊福部昭のゴールデントリオの東宝怪獣
特撮好きの私としては、行きたいけど交通費が..
CGのおかげでミニュチュア特撮が絶滅危惧種になっているのは少し悲しいですね。
Posted by たぬぽん at 2012年07月08日 07:04
■たぬぽんさん、こんにちは。
幼少期の自分はレゴブロックで家を作ったり砂場で山の中を繰り抜いたりするのが好きでした。ドールハウス系の事が好きだったんですね。
日曜の朝時間帯にテレビを見せてもらえなかったので戦隊モノを観たという記憶も無いです。
人気だったら主要都市に展開・・・ということがあればいいですね。

>CGのおかげでミニュチュア特撮が絶滅危惧種
そのことにも触れられていましたが、CGのせいでと嘆くばかりで新しい特殊効果を模索しなかった現場、という事があり、今回はビルの倒壊方法など新しいものを生み出したという話もありました。
Posted by ちびトロ at 2012年07月08日 11:12
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