昨日、禁書映画を見た時に、3/2から2週間1000円で再上映しますよという告知があったので観てきました。先日アカデミー賞を取ったこともあって座席は中列と後列がほぼ満員。
あらすじ
1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。パニックの中、アメリカ人6名(外交員)が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートとして名をはせるCIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴うものだった……。
ネタバレ含みます。
救出作戦は、外交員6名を「アルゴ」というウソ映画の撮影クルーという事にして堂々と空港から出国させようというもの。
食料調査員に化けさせる(季節が冬なので作物が育ってないので調査にならず)とか、自転車で隣国まで漕がせる(雪があって無理、春までは待てない)とか、外国語教師ということにする(暴動が起きて60日以上もたった今では教師は既に出国している)とか、没になった案もあり、撮影クルー案は「他に比べてまだマシ」なレベルの作戦でした。
ただ、その嘘がバレないように有名な映画関係者に強力を要請したりマスコミから取材を受けて映画の事を記事にしたりと事前準備はしっかりと。実際に拉致が行われアメリカ人であるというだけで殺されてしまう人がいる状況が暗いので、事前準備のエピソードは軽いノリにしてあるのがバランスを取れていて良かった。
イラン到着後は省庁へ撮影許可を取りに行ったり、出国前日に取材をしろと言われアーケード内を歩かされたり、カナダ大使館の使用人がイラン人でタレコミがあるんじゃないかとか。
イラン人の会話がほとんど訳されないので、作戦実行中に兵士同士がしゃべっているシーンではバレているんじゃないかとヒヤヒヤします。
エンドロールでは映画のスチールと実際の写真が出てきたり、役者さんも実際の人物に似せていたり。
6人の外交員は70日くらいの潜伏でしたが、他の50人くらいの人たちは444日間も捉えられていたそうで、もし自分だったらと思うと気が狂っちゃいそうです。
ドンパチはないけど非常にハラハラする作りです。
アメリカ人が自国民を救う為に奮闘し成功したという実話を基にして映像化したらそりゃあ賞を取りますよね、という気がしてしまうのはひねくれ過ぎでしょうか。
1点難があるとすれば、会話が早口なのに訳が長文なので読み終えるまでに次の訳が表示されてしまうこと。戸田奈津子さんだったら良かったのに。
2013年03月02日
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