2013年12月07日

自力遠心中空成形

昨日の記事でノイズの成形が難しいと書きました。
失敗例をいくつかご紹介。

2013_12070003.jpg
型の半面にレジンを入れ、もう半面をかぶせて蓋をし、漏れないようにラップを巻いて、型をゆっくりくるくる回したもの。
一部分が薄くなりました。


2013_12070004.jpg
型の反面ずつにレジンを入れ硬化させ、もう一度レジンを継ぎ足し、型を合わせて蓋をしラップを巻き、型をくるくる回したもの。
接合面が薄いのと
レジンを大量に使います。


2013_12070005.jpg
あと、継ぎ足すと収縮率に影響するのか、変な凹みが出来てしまいました。


困ってしまって検索してみると、半面にレジンを流して蓋をして硬化するまでひらすら回し続けるという方法があるらしく。
2013_12070007.jpg

2013_12070008.jpg
ラグビーボールをパスするときのように型をくるくるを空中で回るようにするのがポイント。
この遠心力で割りと均等にレジンが外側に配置されるそうです。


2013_12070001.jpg
やってみたら出来た!!
でも2個目は頭側にレジンが行き過ぎて尻尾側が薄くなり、3個目は尻尾側に傾けて回していたら頭側が薄くなりました。
回し方もコツがいるみたいです。

型いっぱいにレジンを流すと200グラム必要ですが、この方法だと60グラムくらいでできます。

ひとつ欠点が。
手首への負担がすごい。
あときちんとストレッチフィルムを巻いておかないとレジンが飛び散るので注意です。


うまくいきそうですが、この方法だと手足の生えたノイズは作れないんですよね。
足に軸がありますし、手はアルミ棒などで補強しないといけない作りなので、薄いと軸を支えられない・・・。
注ぎ込むレジンの量を増やせばいけるのかな?


※情報募集です。
ノイズの窓をクリアパーツで作りたいのですが、経年で黄ばまず微細気泡が抜けやすい透明レジンやエポキシをご存知の方、情報プリーズです。
こちらの情報として、真空おひつを持っているので硬化に一日かかるような素材の場合は気泡を抜くことができます。加圧鍋は少なからず危険なので導入しません。
posted by ちびトロ at 21:13| Comment(5) | wf2014w | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
説明イラストわかりやすくてかわいいですw
友人に最近フルスクラッチを始めたやつがいるんで参考にさせていただきます
Posted by RX at 2013年12月08日 23:18
■RXさん、こんばんは。
いやはやお恥ずかしいイラストで。
参考になれば幸いです。
Posted by ちびトロ at 2013年12月09日 00:23
初めまして,まゆと申します.レジンを中空にする方法を模索中の者です.他の記事を読んでいないので馬鹿な質問になるかもしれませんが…
遠心力でレジンを行き渡らせながら硬化させたとのことですが,気泡の具合はどうでしたか?また使用したレジンと回しながら硬化させたときの大体の硬化時間を教えていただきたいです.
失礼を承知で質問させていただきました,よろしくお願いします.
Posted by まゆ at 2018年01月30日 20:04
■まゆさん、こんばんは。
表面にヤスリをかけても気泡は出てなかったと記憶しています。レジンが新品かどうかの方が左右されそうな気がします。

レジンはBe-J HGキャストだったと思います。硬化時間はレジンに記載されているものと変わらないですね。10分以上はくるくる回していました。
このあと、型をシェイクする方向に移行して、そちらのほうが更にレジンの量を減らすことができました(中のレジン配分はいびつになりますが)。
Posted by ちびトロ at 2018年01月30日 21:41
お返事いただきありがとうございました.とても参考になりました.
さっそく試してみます!
Posted by まゆ at 2018年01月31日 18:50
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