ご無沙汰しております。今日は回想です。
スーパーオニオンさんのお手伝いということで、戦姫絶唱シンフォギアGXのガリィちゃんを3月末辺りからやっております。
Twitterでは進捗をちょいちょい出していましたがそろそろまとめないと想い出が焼却されてしまいそうなので。
ゲス顔。ガリィちゃんと言えばゲス顔。
この頭部はZbrushに内蔵されていたものなので後で作り直しました。
この当時はまだZbrushCoreでした。
ガリちゃんと言えばスカート。
というか、スカートの可動範囲をうまいこと再現できないと可動フィギュアとしての面白みが失われてしまうので最も力を入れないといけない所なんです。
この当時もZBCoreだったので面のマスキング・移動がとにかく大変で、しかもスカートの形状も決めきれていなかったので難儀しました。
作ってみては3Dプリンターで出力ということを繰り返していました。
「アラベスク」というバレエのポーズもガリィちゃんらしさなので、これができるようにしたいのです。
腕を前に出す時に肩のフリルが干渉するので分割方法を試行錯誤。
ここも7種類くらい分割方法を変えてプリントアウトをして遊べる分割なのか検討しました。
辛かった・・・。
この時期までに作業しているのはスカート、胸、胴くらいです。あとはスーパーオニオンさんが最初に作ってくださったラフです。
ドロワーズ。
内部の分割。
可動フィギュアは内側の作業が多くて大変です。
4月にZbrushCoreからZbrushにアップグレードし作業していましたが、【ツール】の扱い方を全く意識しておらずほぼ【サブツール】のみで作っていました。
要約すると、サブツールをいくつも詰め込めるのが【ツール】。例えば、「肩の可動を検証するためのサブツール」「スカートを造形するためのサブツール」を作って作業ごとに切り替えれば混乱も少なくなるわけですね。
テントの中で全部をこなすのではなく、家の中でキッチン・リビング・寝室を分けるわけです。
これを理解できてから作業が格段に楽になりました。
可動の検証をするためにイエサブのジョイントが必要になるのですが、5ミリのボールが圧倒的に不足して困っていました。
レジン複製しても収縮するのでスカスカしてしまうんですよね。
やっと巡り会えたのがこちら。
ウッドビーズ。
アクリルやガラスは4・6・8・10ミリといった偶数が多く、しかも穴を大きくしようとドリルを使うと割れてしまいますが、ウッドビーズは木製なのでドリルで削っても大丈夫(穴を大きくする時に強く握ると割れちゃいますが開けきってしまえば大丈夫)。
しかも色が豊富で嬉しい。
靴。
ここだけの話、靴パーツって苦手なんですよね。左右の違いがわかりにくいといいますか(観察不足)。
そして、またスカート。
無印Zbrushにアップグレードしてから半年くらい経ったのでいろんな機能にも少しずつ慣れてきて作りやすくなってきました。
前側・後側で分割するというスタイルが決まってきた時期です。
二段になっているスカートですが、後側はさらに分割して可動させる案を思いついて試行錯誤。
前側のスカートは腰に横軸を入れて動かせるように。
ここから怒涛のすり合わせが始まりました。
素立ち状態のスカートと、アラベスク(脚を前後に大きく広げる)になった時のスカートの広がりを両立させなければならないからです。
こんな風に脚を上げると隙間ができるので気になる。
最終的にこうなりました。
スカートが閉じた状態
開いた状態
閉じた状態
開いた状態
まとめると早く完成したように見えますが、一部を修正して3Dプリンターで2時間かかって出力し、またデータを直して2時間出力ということが一週間続きました。とにかく辛かった。
出力したものを組み合わせてアラベスク。やっとここまで来た・・・。
シンフォギアGXは、ガリィやミカ、レイア、ファラといったキャロルの仲間であるオートスコアラー組が魅力でしたね。
中でもミカとガリィがかわいかった覚えがあります。
ガリィ達が倒されてしまったときは思わず響達が戦う相手でありながらガリィ達の姿が見れないのかと視聴当時、寂しく思った覚えがあります。
ガリィちゃんを作っていました。
自分はミカとレイアがお気に入りだったのですが、ガリィを作っているうちに愛着が湧いてきました。
ミカを起動させるための想い出の採集に勤しんでいたり楽譜作成の一番乗りにこだわったりしていてマスターへの貢献心が強いキャラだなと。
スコアラー達には5期で登場してくれないかなと密かに思っています。