イベントに向けて粘土埋めを開始しました。
とても嫌いな作業です。
ですが、今回かなり目からウロコな発見があったので記しておこうと思います。
これは原型をポピー粘土に埋めてずれ防止のダボを打ち込む前の状態です。
この状態にするためには粘土をプラスチックの丸棒で平らにし、原型が埋まるように粘土をほじって穴を作り、その穴に原型を置き、原型と穴のキワを粘土で綺麗に埋めていく、という作業工程です。
原型と穴のキワを粘土で埋める作業の際、私は「1パーツごとに綺麗に埋めなくては」という何の根拠もない使命感のもと、くるくると土台を回して作業していました。
こんな感じ。
土台をくるくると回す作業は「粘土埋める体勢」をやめて「土台を回すための体勢」になるため、そのたびに「集中しなおす」という工程が挟まります。
フィギュアを作り始めて十数年、このことに気づいていませんでした。
むしろ、加齢で体がすぐに疲れるようになったのでそれまでの作業の仕方では体がもたない、何かを変えなければという思いで今回の気づきに至ったのかもしれません。
1パーツごとに埋める角度を決めてから粘土に穴を掘り、そこへ原型を落とします。
こうすることで作業中に原型が移動して全体のバランスが崩れてしまうことが防がれます。
次に、これが一番大事なことで、
全パーツの片側を綺麗に埋める。
次に土台を180度回転させ反対側の全パーツを埋める。
これで土台を回す回数を1回で済ませられます。
姿勢をくずす回数が1回で済むので集中力が途切れないのです。
説明のために1回だけと書きましたが、パーツの角度や小ささのために埋めにくい所は出てくるので、そういう箇所は最後に一か所ずつ煮詰めていきます。
これに気づいたあと作業をしていると以前よりさくさくと進むので、ほんの少しだけですが粘土埋めが楽しかったです。
以前は10時間作業して10パーツも埋められなかったこともありましたし。
今回はこのパーツ数で4時間半くらいでした。
フィギュア制作を始めた頃くらいにこのことに気づくか、説明されているブログに出会えていればと悔やまれます。
スラムダンク三井寿の「なぜ俺はあんなムダな時間を…」が痛いほどよくわかります。
もうちょっと粘土埋めと仲良くなれていたのに・・・。
2024年04月10日
この記事へのコメント
コメントを書く