2025年02月10日

ワンフェス2025冬 終了

ワンフェス2025冬にディーラ参加してきました。
当卓の販売物を購入してくださった皆様、訪れて下さった皆様ありがとうございました。

結果は…散々でした。
これは他のディーラーさんにも言えることで、プロ原型師さんでも持ち込んでいる複数作品の内、完売札を出しているものが1つや2つ止まりなので、アマチュア原型のものは完売することの方が珍しいかも…というくらい全体としてさみしい結果だったかもしれません。
原材料の高騰によるキット値段の高騰で買える点数が減っていることは過去のイベント後感想でも書きました。

今回は「12時になるまでディーラーは買い物禁止・お客をもてなすホストとなれ」という運営からのお達しが出ました。

知り合いのディーラーさんに言われて「そうだそうだ」と思った事が、【ディーラーは元々フィギュアを作りたくなるほどフィギュアが大好き。ワンフェスのにぎやかさ・お金を回しているのはディーラーではないか。】
つまり、ディーラーは自分の作ったモノを売ったお金で他のディーラーのモノを買う。今回はそのサイクルが大きく崩れました。

10時にイベントが始まり熱気に任せて買い物をする、そのお金が次のサイクルを生み出すのですが、開始から2時間も経つとハイな気分はいったん収まります。人間だもの。
そして12時まで買い物禁止なのでモノが売れていません、お金が入ってきません。
やばいやばいとさらに冷静になって買い物自体を自粛してしまう・・・。

いや、お客さんが買うでしょ?と思ったそこのあなた、誕生日ケーキに乗ってる人形の砂糖菓子くらい甘いです。

運営の列さばきが素人以下なんです。
お客さんとして参加した知り合いの話だと番号順に1人ずつ呼んで列を作っていたとか。10人ずつとか100人単位でまず呼んだほうが良くない?

コンサートのS席A席のように入場券にランクがあり順番に入れるそうなのですが、2番目に良い券でも11時以降(イベント開始から1時間経過)の入場となってしまったとか。
3番目4番目の券の人はいつ入れるようになったのか・・・。

そして今の日本は不景気です、お金をあまり持っていません。
プロ原型師の中のさらに人気と知名度がある人(オオタニサーンや藤井7冠のような)の作品の購入を目指します。
ですが、それが完売していたら?

入場が遅くなった人は買いたいものが買えず「もういいや・・・」と冷静になり買わずに帰ってしまいます。
欲しいものが買えたとしてもキット1個1個の値段が上がっているので昔なら3万円で3点買えたけど今は3万円のキット1点しか買えないです。
実際、13時頃には会場を後にする人が多くなっていきました。

冷静にさせてしまう条件が増えている中、イベントに出るのは大変です。

では、今回の具体的な話をします。

10:12 ミラアルク 1個
11:08 ミラアルク 1個
11:29 安藤創世  1個
11:30 ミラアルク 1個
11:43 ミラアルク 1個
12:21 ミラアルク 1個
13:17 ミラアルク 1個
14:00 ミラアルク 1個

合計8個です。
過去イベントであれば一度に2種類購入して下さる方もいたのですが、今回は全ての人が1個のみ購入。

安藤創世は可動フィギュアのディーラーとして認知されている私が初めて作った固定フィギュアです。
これが1個しか売れなかったのは未熟さ故、それは仕方のない事です。
自分では気に入っていますが、主人公の友達というマイナーキャラで知名度が低いことも売れなかった要因でしょう。

レイアとファラも在庫を出しましたが元々2個しずつしか残っておらず、これは欲しい人に行き渡ったという事で販売数0個でも納得です。

ミラアルクは20個申請して準備したのですが、半分も売れないとは思いませんでした。
新作が10個も売れないとなると、シリコーン型を作ることもリスクになってしまいます。
シリコーン型は20〜30個、良い素材を使うと50個くらい製造できるので、10セット作るために型を作るのは無駄が多すぎます。

イベント参加料・版権申請料が2万9000円、今回の版権使用料は2万2300円でした。
シリコーン代が1万3500円、レジン代が1万円。
最低でも7万4800円。

提出用の写真印刷代、取説の印刷、パッケージ材料、展示に必要な値札の印刷、当日の移動代金、昼食代。

ざっと合計して‐8万9000円でした。
売れたのは8万円。
・・・9000円の赤字でした。

入口から吹いてくる冷たい風に脚を冷やしながら独りで売れないなと椅子に座っていると、周りでは人がたくさん歩いているのにぽつんと独りぼっちな気分になってどんどん気持ちが沈んでいったので、13時以降は「〇時〇〇分に戻ります」と掲げて展示品を奥に仕舞った後で会場を見て歩きました。
知らない作品でもいろんな造形物を見ると気持ちが上向きになりました。

次回は参加費が値上がりするんだそうです。
不況による個人の懐事情の困窮、運営の悪手によって受ける購入意欲の低下、今後更なる出費増加。
好転する要素や展望が全く見えないためこれ以上の活動の継続はなかなか厳しいなと。

自分が欲しいものを作るだけなら造形ソフトと3Dプリンターで1点作れば良いだけですし。
造形好きと交流する頻度が減ってしまうのは残念ではあります。


少しイベント中の事も話しましょうか、これだけでは寂しすぎるので。

購入者が少ない為、訪れてくれる方も少なかったわけですが、
以前オフ会でお会いした方がご挨拶に来てくださったり、
可動フィギュアのジョイントを販売されているメーカーの方から試供品を頂いたり、
ミラアルクを購入された方がどんな色を混ぜて塗装しましたか?と質問して下さったり、
今回の宣伝画像を見て初めて買いに来てくれた方がシンフォギアシリーズで他に作ったキャラは?と質問して下さったり、
同じように出展されている知り合いの可動フィギュアディーラーさんと売れ行きはどうですか?と話して厳しい状況なのは自分だけではなかったのだと思ったり。
そんな交流もありましたが、14時以降は粘っても売れないことは過去の経験からわかっているので15時に会場を出ました。
ネット配信でプリコネフェス2025をやっているのでそれを見て気持ちを立て直したかったですし。
あれ?また暗い話になってる(笑)
posted by ちびトロ at 00:32| Comment(0) | wf2025w | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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