ハンター試験編〜G.I編までは総集編で読んでいたのでキメラ・アント編完結までを借りました。
読み終わったのが3日前で、アリになっちゃったレイナ(子どもの村人)が村に帰るシーンでボロ泣きしたり。

映画館で原作0巻がもらえるということで観に行きました。
うーん・・・。なんというかHUNTER×HUNTERらしさが出てないなーと。子供向けアニメだなーと(子供向けだけどさ)。
「よく考えるなぁこんな設定・・・」と唸るような展開が原作の魅力だと自分は思ってますが、それが全くなく友情と根性と横槍で乗り切ってしまった感じでした。
以下、ネタバレ。
●オモカゲ(今作のラスボス)の念能力がかなり大雑把。
現場に5体も6体も旅団員の人形を創りだして意志があるように自動操作するのはちょっと無理があるかと。天空闘技場のカストロだって自分の分身を作るだけで精一杯だったし、キメラ・アント編のモラウもたくさんの念人形を動かすためにはシンプルな行動しか取らせられなかったし。しかも相手の念能力までその人形が扱えるなんて、かなりおかしい。その人形を取り込んだら自分も相手の能力が使えるなんてそりゃもうチートだろう。能力使用に伴うデメリットも無いと面白みがないです。
というかどんな条件を満たしたら人形を制作できるのかしら?
●クラピカのチェーンジェイルの設定が・・・
「お前を旅団員(クモ)とみなす」って。旅団員じゃない相手にチェーンジェイルを使うとクラピカ死んじゃうのにそんなことでいいの?と。
オモカゲを旅団員とみなすかどうかで躊躇している時にキルアが出てくるなら納得できますけど・・・。
●キルアの恐怖心を押しすぎ
「勝てない相手とは戦うなと」兄イルミがキルアに洗脳しているわけですが、そのシーンを何度も何度も何度もしつこいくらい出してきます。キルア見たさの女性を劇場に呼ぶためですか?と。
先ほどの話とリンクしますが、イルミの人形を作れるほどオモカゲがイルミに接触していたとはとても思えないです。
●ウヴォーギンとゴン&キルアは出会ってない
冒頭にバトルになりますがウヴォーと2人は原作で出会ってないです。
しかもウヴォーには手も足も出なかったのにクライマックスのバトルではオーラを集めた手刀だけでイルミを倒すって・・・。(ヒソカ採点ではイルミは95点)
TV放送ではやっとG.I編に入ったところなので、ゴンとキルアの念が実戦に耐えないのが映画にとってかなり致命的でしたね。防戦と逃げの一方で。
そこでバトル要員として呼ばれたのが旅団員ですか・・・。都合よく登場し過ぎ。
パイロ役のタレントさんが酷かった・・・。オモカゲ役の藤木直人さんは後半になるにつれ良くなってました。
0巻目的でなければレンタルで充分かなと。
私も原作は知りませんが、拝見する限り作品の良いところをかなり崩してしまっている様ですね(>_<)
根性と勇気で…かな〜り苦手な分類です(笑)
冨樫義博さんは映画化をどう思っているのでしょうか、ある意味気になります^^;
タレント吹き替えは誰が得をするのだろうといつも思ってしまいます。見えない力が働いている…のかもしれませんね(汗)
レビューお疲れ様です(^-^)/
お友達は原作未読ですか・・・。
映画版「コナン」のように上映開始時にキャラの相関とハンターとは何ぞや?と念能力とは?という解説がありますが、それでもTV放送を観ていないと難しいと思います。
原作は勇気と根性ではどうにもならない世界観ですよ。
特典の0巻に一問一答が掲載されていまして、原作は自分自身なので何を言われてもどうでもいいけど、映画は子供のような感覚なのでなんだかそわそわしちゃうと書かれてありました。
いい加減にタレント吹き替えはやめて欲しいですよね。下手だった場合(下手の事が多いですが)逆に嫌いになっちゃいます。